ビジネスにも山があれば谷があります。
逆境を乗り越えて、不死鳥のように復活したいと誰もが思うものです。
しかし、復活した結果だけに注目するのではなく、そのために何を犠牲にしたのか、どんな代償を払ったのかを学ぶことが大切です。
ただ結果だけで満足して良いのでしょうか?
例えば、事業に失敗して数千万円の借金を抱えて家に引きこもっていた人が、ある日宝くじで1億円当たったとします。
それは逆境を乗り越えたと言えるでしょうか?
また、城を守る将軍が大量の敵に攻められ、隠れていたところに災害が起こって戦争に勝利した場合、「諦めなければ希望が見える!」とスピーチしたとして、それが本当に逆境を乗り越えたと言えるでしょうか?
実際には、逆境を乗り越える力を身につけたわけではなく、逆境の方が一時的に彼らから離れただけです。
もし次にもっと大きな逆境が訪れたとしたら、彼らは再び絶望に陥るでしょう。
経営者であれば、自分なりの山や谷を乗り越えた経験が1つや2つはあると思います。
しかし、それが実力によるものではなく、ただ運が良かっただけだった可能性もあります。
出来事が自然消滅するまでただ生き延びただけかもしれません。
そこを理解することが大切です。
復活した結果そのものではなく、「何をしたのか」が重要なのです。
生き返るためには、今あるものを一度燃え尽きさせなければならないのかもしれません。
もし今、逆境にいるのであれば、自分は何を捨てられるかを考えてみましょう。
絶望と感じるかどうかは主観です。
しかし、実際の状況がどうであるかは客観的に見る必要があります。
自分では解決できなくても、他の人なら簡単に解決できるかもしれません。
つまり、自分が感じる「絶望」と状況が本当に「絶望」かどうかは別問題です。
大事なのは、自分が無知であることを理解すること、自分が正しいと思い込まないこと、そして他者が間違っていると思い込まないことです。
逆境に強い人とは、いらないプライドを捨てられる人です。
粉々になったのが自分の虚栄心だったと、初めて気づくこともあります。
不死鳥の復活には、自慢していた自分を迷わず捨てられる覚悟が必要なのです。
世の中の非常識は華僑の常識。華僑Jでした!