百戦百勝は、百勝が目立ってすごいと思われがちですが、「百戦」の代償があるとは思いませんか?
例えば百戦に費やす代償やコストです。
たとえ勝利したとしても、勝ち残ったのが一人なら意味があるのでしょうか?
百戦するくらい勝たないといけないのなら、一つの勝利の質が低いのではないでしょうか?
孫子は極力戦わないようにしています。
必要な場合は一瞬で勝ちます。
孫子の兵法を誤解している人が多いと思います。
いかに巧妙に戦うかと思われているかもしれませんが、実は「戦うな」とずっと言っているのです。
もし世界のリーダーたちが孫子の兵法を愛読したら、世界は変わる気がします。
百選すれば王様がドヤ顔をします。
また百戦したら民が疲れてしまいます。
つまり、疲れた民をドヤ顔の王様が率いている状態です。
仕事も同じです。
業績が上がり続けているときほど、気を引き締めなければいけません。
大事なのは勝利の質を見極めることです。
目標を達成したら、みんな問題追求を放置しがちですが、リーダーは解決策を考えなければなりません。
例えば、仕事の量や段取りの甘さ、一人の仕事量が多いのか、時間管理が甘いのかなど、とにかく考えることが大事です。
つまり、通常運転の質を高めることが重要です。
仕事には二つのモードがあります。
通常時と非常時(繁忙期やクレーム対応など)です。
非常時を過ぎたら通常運転に戻れるなら問題ないですが、そもそも通常運転が健全なのかみんなで考えなければなりません。
本当に強いチームとは、常に100点を取ることではなく、安定的に70点を取り続けられるかどうかが重要です。
なぜなら、ビジネスの本質は百戦百勝ではなく、負けないことにあるからです。
ドヤ顔の王様と疲れた民からできた国は滅びます。
世の中の非常識は華僑の常識。華僑Jでした!