よく相談されるのが、
「部下がやる気がない」「部下が行動しない」といった悩みです。
しかし、それは本当に部下の問題でしょうか?
この原因の一つには、あなたの高い能力が影響していることがあります。
自分で手早く片付けてしまうことで、部下が関与する機会が減り、結果としてあなた自身が疲弊し、「部下が使えない」と感じるようになります。
もう一つの原因は、あなたの能力が高くなるほど、部下に任せることへの不安が増すことです。
全てを自分で決めて指示するようになり、部下は思考停止になり、ただの実行者になってしまいます。
やる気のある部下であっても、何でもあなたの承認を必要とする状況では、能動的な行動が難しくなります。
能動的でないとさらに叱られ、意欲が削がれてしまうこともあります。
問題の本質は、部下の能力ではなく、あなたのマネジメント方法です。
・部下との役割分担は明確か
・各自の目標設定はできているか
・達成のルートは明確か
そして、その中で自走させるのか、伴走するのか、それとも先導するのか、状況に応じた体制を整えているかも重要です。
その場しのぎの対応や説教では育ちません。
急ぐより、立ち止まってマネジメントの設計図を描くことが大切です。
真のマネジメントとは、批判する力ではなく、問題に対してどれだけ包容力を持ち、穏やかに正しい道へ導けるかにあります。
これこそが人間力であり、心の広さが問われます。
世の中の非常識は華僑の常識。華僑Jでした!