今日は、【華僑流管理術の三大武器】黙る、とぼける、質問に質問で返す。というお話しです。
これは、先日の個人コンサルのお客様からの相談です。
「会社で昇進して管理職になりました。管理職になった途端に今までの生活とは一変。疲れる毎日で心身ともに崩壊する寸前になりました。」
私が、「何があったの?」と尋ねると、
「毎日部下のために、無数の問題を解決しなければいけない。そこに時間を取られっぱなしで、自分の仕事は夕方になって初めて手をつけるような状態です。私ってリーダーの才能が無いのかもしれません。」
と、悩んでいました。
ここで私がしたアドバイスはこうです。
「あなたに欠けているのはリーダーの才能ではなく、【答えを出さない勇気】です。」
どういう事か、私が体験したエピソードをお話ししましょう。
以前コンサルした会社の、管理職会議に参加した時の事です。
会議でオーナーが新しい事業戦略を伝えました。
そのあと、役員やマネージャー達が自分の意見を言い始めました。
「できない!」
「難しい!」
「資源が足りない!」
「人が足りない!」
気がついたら、会議室は市場のような大騒ぎになっていました。
その様子をオーナーは、何も言わずにずっとニコニコしながら見守っていました。
そしてある程度みんなの議論が落ち着いたところで、オーナーがようやく口を開きこう言いました。
「これらの問題をどう解決するか?それを考えるのは私の仕事でしょうか?」
その場は一瞬シーンと静まりかえり、その後直ぐに、
「〇〇はどうだろう?」
「△△というのもある!」
という風に、話しの方向性が、【どう解決していくか?】に変わりました。
会議後、その華僑オーナーとお茶をしている時に、オーナーは私にこう言いました。
「レベルの高い管理術とは、黙る、とぼける、質問に質問で返す。なんですよ。」
それだけ?という声が聞こえて来そうですね。
確かに、リーダーが黙ることって非常に難しいです。
リーダーになったという事は、ある程度能力があるという事。
だから問題点も見えるし、問題解決策も出す事が出来る。
そんなあなたに質問です。
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【1つの答えを教えると、3つの質問が生まれる】
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という言葉を知っていますか?
部下に一つの答えを出すことによって、彼らの中で新しい質問が複数生まれる。
そこまでは良いのですが、
人間は、答えをあっさり教えてもらえると、
「またこの人に聞けばわかるから、いいや」と、
【自分では覚えなくなる】ところがあるのです。
だから、安易に答えを出し続けていると、
【底の抜けたバケツに水を注ぐ】のと同じ。
いつまでたっても仕事を覚えてもらえない。
これではリーダーが疲れるだけ。
だから、答えを知っていても、ぐっと我慢することです。
これが【黙る】【とぼける】の意味です。
これで部下に【考える習慣】をつける事ができる。
そしてさらに、業務もスムーズに進めなければいけません。
そこで必要なのは【質問力】です。
先ほど、
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【1つの答えを教えると、3つの質問が生まれる】
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とお話ししましたが、
これは、
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【リーダーが】1ついい質問をすれば、
【部下から】3つの答えが返ってくる。
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という事でもあります。
だから、
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質問に質問で返します。
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「売り上げは上がるけど、利益が増えていないから、疲れるだけですよね?」
「そうだね。じゃあどうしたらいいかな?」
「このままだとお客様のクレームにつながるかも?」
「そうだね。じゃあどうしようか?」
このやり方の良いところは、質問者本人がひねり出した解答なので、納得感が得やすい事。
さらに、「お、それいいねえ!」とリーダーが共感してくれると、自分でもなかなか
良いアイディアを導き出せた、という自己効力感も得られやすい。
まとめると、
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理由や情報を提供しながら質問して、部下に考えさせる。
さらに問題に対しての深堀りを伴走してあげる。
そうする事で、自ら答えを導き出してもらう。
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こんな風に進めると、仕事の覚えはずいぶん早くなります。
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リーダーは「答え」を教えてしまうより、
黙る、とぼける、質問に質問で返す。
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これ、華僑流管理術の真髄です!
世の中の非常識は華僑の常識。華僑Jでした!