仁とは「思いやり」のことです。
思いやりと優しさは異なるものだと思います。
優しさは、自分が良かれと思ってしてあげることです。
例えば、「最近笑顔がなくなったけど何かあった?」と疲れた部下にコーヒーを渡したり、重い荷物を持ってあげたりすることが優しさです。
はっきりと相手にわかる親切が優しさですが、本人にとっては余計なおせっかいと感じられることもあるかもしれません。
優しさは他人がどう思うかよりも、自分がしてあげたいことを優先します。
では、思いやりとは何でしょうか?
それは、相手がしてほしいことをしてあげることです。
例えば、自分が手を貸してあげたいと思っていても、「ほっといてほしい」と言われたら、ほっといてあげることです。
ただし、いつでも手を貸してあげられる状態にして見守ってあげることが大切です。
本当の思いやりとは、その人の人生を考えてあげることです。
経営者は人の人生を背負うほどの力はないかもしれませんが、一緒にいる以上は豊かな人生になる道筋を示してあげることが重要です。
人は老化するし、できることができなくなっていきます。
能力を開花できる環境を整えてあげることは経営者として大切です。
見守ることは簡単そうで難しいと実感しています。
思いやりとは優しさから生まれるものではなく、懐の広さ、包容力から生まれるものだと思います。
人生の前半はスキル、後半は人間力で勝負するのです。
世の中の非常識は華僑の常識。華僑Jでした!