創業メンバーとの距離感は非常に大切です。
これは開国皇帝とその仲間の関係に似ています。
① 将軍出身の開国皇帝
将軍出身の皇帝の場合、部下との上下関係は最初から明確です。
上司は部下よりも裕福で楽であり、偉い存在というのが当たり前の認識です。
開国後もこの関係性は変わらず、嫉妬や妬みは生じません。
部下たちはルールをきちんと守ります。
② 凡人出身の開国皇帝
一方、凡人出身の皇帝の場合、部下は仲間や兄弟、ファミリーのような感覚で接します。
無意識のうちに、みんなが平等という認識が広がります。
天下を取ったのも「みんなで成し遂げた」という意識が強いため、皇帝が即位してから次のような感情が生じます。
「なぜあなただけ美味しい思いをするのか?」
「なぜあなただけ楽なのか?」
「我々も功労が大きいから、特別扱いされて当然だ」
その結果、人情や仲間意識が優先され、ルールを守らなくなります。
しかし、国を管理するためにはルールが必要です。
結果的に、仲間だったはずの者が邪魔な存在となり、追放されるケースが増えます。
それに不満を抱いた元部下が反乱を起こし、最悪の場合、処刑されることもあります。
会社経営もこれに似ています。
だからこそ、創業メンバーとの距離感をしっかりと意識することが重要です。
経営者は孤独です。
優しさと冷酷さの黄金比率を見つけることが、マネジメントにおける永遠の課題ではないでしょうか。
世の中の非常識は華僑の常識。華僑Jでした!