あなたは、謙虚な気持ちでSNSにこう投稿しました。
「予算20万でおすすめの一眼レフはどれでしょうか?」

しかし、投稿してから3時間が経っても、誰も返事をくれませんでした。

そこで言い方を変えて、こう書きました。
「ぶっちゃけ、20万円以下の一眼レフは一眼レフと呼ぶに値しない。どのモデルとかの話じゃない、すべてがゴミだ。」

すると、コメント欄はすぐに荒れました。
具体的なデータを使ってあなたを教育しようとする人たちが現れたのです。

「お前、素人だろ?知らないなら無茶言うなよ。」
「初心者向けの一眼レフの王様モデルを教えてやるよ。」

そのうちの1人は、自分の主張を証明するために、MTF曲線や積層型CMOSイメージセンサーの解説まで提示しました。

彼の情報は詳細で根拠も十分。
あなたはそれを読み込み、「なるほど、このモデルを買えばいいんだ!」と、心から感謝しました。

なぜ結果が全く違ったのか?
同じ質問をしているのに、なぜ2回目は具体的な回答が返ってきたのでしょうか?

それは、相手の取り分が違ったからです。

相手を動かしたいなら、相手が得られる取り分を考えることが重要です。

▼1回目の投稿
「予算20万でおすすめの一眼レフはどれでしょうか?」
この投稿では、あなたが答えを得るだけで、相手が得られるものがありませんでした。

相手にとっては、ただ「give」するだけで、何の報酬もないのです。

あなたは答えを得ますが、相手が得るものは何ですか?

相手に承認欲求を満たすチャンスも与えず、相談料も払わないなら、なぜ助ける必要があるのでしょうか?

▼2回目の投稿
「20万円以下の一眼レフはすべてゴミだ。」
この投稿では、相手に情緒的な価値を提供しました。

「私はあなたより詳しい。」
「市場に出回るカメラで、私が知らないものはない。」
「経験の違いを教えてやる。」

彼らは自分の知識や経験を誇示することで、心理的な報酬を得ることができたのです。

もし、2回目の投稿の後にあなたがもう少し謙虚な態度を取ったとしたら、相手の心理的報酬はさらに高まったでしょう。

「さっきは私が浅はかでした。ちなみに、20万円以上の良いモデルもご教授いただけますか?」

こう言えば、さらに詳しい説明をしてくれる可能性が高いです。

★結論
相手を動かすには、相手の取り分を考えることが大切です。

「相手が得られる報酬は何か?」
「どうすれば相手に価値を提供できるか?」
この視点を持つだけで、コミュニケーションの結果は大きく変わります。

世の中の非常識は華僑の常識。華僑Jでした!