勝ちに行くのではなく、負けないことが大事。
なぜそう言えるのでしょうか?
勝ちたい人は常に必死で、100点を目指そうとします。
一方、負けないことを目指す人は適度に力を抜き、70点で余裕を持ちます。
では、その30点の余力はどこに使うのでしょうか?
遊びではありません。
その余力は、選択肢を増やすために使うのです。
孫子の師匠である鬼谷子は、こんな言葉を残しています。
「智用于衆人之所不能知, 而能用于衆人之所不能见」
(訳:知恵は誰にもわからないことに使い、能力は誰も見えない領域に発揮する。)
ビジネスでも同じです。
誰にもわからないこと、誰も見えない領域とは何かを考えることが重要です。
それを知るためには、まず誰でもわかること、誰でも見えている領域を整理する必要があります。
例えば、
常識とは何か?
非常識にするにはどうすれば良いか?
自分のビジネスの場合、何が常識で何が非常識なのか?
このように問いを重ねることが大事です。
講義の中では「毎日最低30分は『思考の時間』を持ちなさい」と伝えています。
自分に問いかける時間を、習慣的かつ定期的に持つ人と持たない人では、やがて大きな差が生まれます。
最初は「量」の差ですが、次第に「質」の差となり、それが圧倒的な違いを生み出します。
そして、時代が進む中で、質の変化を起こせた人だけが生き残る。
これが、進化と淘汰の本質です。
決断があっても、
諦めはあってはいけない。
世の中の非常識は華僑の常識。華僑Jでした!