私の経営論は、孫子兵法がベースとなっています。
そこに記されている、
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・自分を知る
・相手をしる
・戦い方を知る
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このことが、孫子兵法の根底にある神髄です。
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前回は【自分を知る】の部分にフォーカスしてお話ししましたが、
今回は【相手を知る】の部分にフォーカスしてお話ししたいと思います。

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循環の波
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昔はオールマイティーな人が求められていましたが、今は人の強みを活かすという風潮が出てきました。
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でも実際にはそう出来ていない事が多い。
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なぜか?
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それは、強みを活かす前に
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【その人の弱みを受け入れる必要がある】
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という事への理解が足りていないのだと思います。
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物事には循環する波があります。
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ビジネスで例えると、
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①方向性、ビジョンを示すリーダー。
②その方向性を膨らませるアイデアマン。
③出て来たアイデアの具体的な仕組みを構築する人。
④構築された仕組みを実行する人。
⑤ここまでの成功、失敗のノウハウを言語化して継承できる形にする専門家。
①´積みあがったノウハウの上でさらなる方向性を示すリーダー
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・・・こんな風に、循環して成長していく流れがあります。
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つまり、物事を発展させるには、
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①から⑤までの役割をする人が必要なのです。

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相手を知る
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①のリーダータイプと②のアイデアマンが集まると、
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「あんな事がしたい。」「こんな事がしたい!」と、
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話しはとても盛り上がりますが、コツコツ実行が苦手な二人ですので、空論で終わりがちです。
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ビジョンを形にするには仕組みに落とし込める③の人が必要で、さらに実行する④人が必要なのです。
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でもそこで②のアイデアマンタイプの人に、③の仕組みづくりや④の実行部隊の仕事をさせるとどうなるか?
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アイデアマンは
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・自由な発想、つまり【型破りが得意】
・実行部隊に求められる【型を守る事は不得意】なのです。
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本人も苦しみますし、組織にとっても前進する事が難しくなります。
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私ならこういう時は、実行力のある人をリーダーに据え、アイデアマンは二番手に控えさせる。
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プロジェクトを生み出すという入口でアイデアマンの長所を活かした後、実際にプロジェクトを運営し始めた時は、二番手というアイデアマンの自由な発想が活きるポジションに置く。
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このように、
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【活かし続ける】一貫性が大切です。
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そのためには、
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強みを活かす前に
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その人の苦手な事、
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その人の弱みを、
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受け入れる必要があるのです。

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まとめ
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先々まで、それぞれのメンバーの強みを活かすポジションに置く。
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その為には、経営者、チームリーダーは時間軸のある俯瞰力が必要です。
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そして、強みを活かす為に、任せてはいけない事をしっかりと判断して欲しいと思います。
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世の中の非常識は華僑の常識。華僑Jでした!