今回は【経営者の3大コスト】についてお話しします。 経営者の3大コストとは?【お金のコスト】【時間のコスト】【メンタルのコスト】です! 順番に説明します。 ━━━━━━━ ①お金のコスト ━━━━━━━ 経営者の仕事には、財務、業務など色々あるけど、経営者の手元に最後の最後に残る仕事とは何か? それは人事です。 誰に何を任せるか? 誰に何を教えるか? こういうことを考えながら、組織に利益をもたらせる人を育てる事が仕事になります。 その時に大切なのは【お金のコスト】を賄うということ。 人が育つには、失敗という痛みを伴った経験が欠かせません。 あなたが出せる結果が100%だとして、その人がやるとあなたの70%しか結果が出ないとしても、任せて経験を積んでもらうしかありません。 ここでロスする30%も含めて、お金のコストを賄い、その人の成長を待てるかどうか? そこのところを問われるのです。 そして、結果のパーセンテージは徐々に上がっていくでしょうし、もし70%の結果しか出せなかったとしても、そんな人が複数いれば、一人で出していた100%の結果を超えて行きます。 スーパーマンが一人居ても、最大で100%。70%の人が二人になれば、その時点で140%となり、スーパーマンの結果を超えてしまうという事です。 ━━━━━━━ ②時間のコスト ━━━━━━━ 経営者になるなら、2つの事に時間のコストを払うべきです。 それは、 ・人を育てる時間 ・自分を育てる時間 この2つです。 人を育てるためには、その人が成長する時間、その人とコミュニケーションをとる時間が必要になります。 一朝一夕には育たないという事です。 自分を育てるためには学ぶ事が必要で、そのための時間が必要です。 スポーツ選手に必要なスキルと、スポーツ選手のコーチに必要なスキルは違うように、現場で働く人と、経営者では、求められるスキルが違う。 経営者に必要なスキルを培うための、学びの時間が必要だという事です。 ━━━━━━━ ③メンタルのコスト ━━━━━━━ 人が育つまでの間には様々な葛藤が生まれ、経営者はメンタルを削られる事になります。 ここをのり切る事ができる、しなやかで強いメンタルを築く事が必要になります。 お金、時間、メンタルのコストをかけてトップ営業マンやトップマーケターと呼べるような素晴らしい人を育てたとしても、殆どの場合、その本人には【育ててもらった】という自覚は芽生えません。 「私は凄い。」「自分の力でここまで来た。」と思うのが普通です。 残念だとはおもいますが、それも受け入れなくてはいけません。 時にはやりきれなくて落ち込む事もあるでしょう。 それでも前に進むためには、自分のメンタルをハンドリングする必要がある。 だから大企業の経営者達は、写経をしたり、瞑想をしたりする人も多いし、晩年に出家するような人も現れることになります。 ━━━━━━━ まとめ ━━━━━━━ 近頃は起業ブームです。 会社を作って独立する事のハードルが下がりました。 でもその逆に、起業して成功する事のハードルは上がっています。 「会社でうまくいかない。」 「人間関係に疲れた。」 それをキッカケとして起業する事は悪くはない。 けど、今回お話ししたように、経営者となるには3つのコストが大きくのしかかります。それに対する【覚悟】はありますか? つまり、起業を逃げ場にしてはいけない。 少し厳しい事を言いますが、目指すもの、欲しい物への強い執着心が無ければ、そう簡単に経営者は務まりませんよ。 世の中の非常識は華僑の常識。華僑Jでした!