人生は不公平だと叫ぶ人は成功しない
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400mリレーで第一走者からバトンを受け取った各チームの第二走者が一生懸命走っていました。
突然、最下位チームの第二走者(選手A)が手を上げて審判にこう言いました。
選手A:
「他のチームの成績を取り消せないでしょうか?」
審判:
「なぜですか?」
選手A:
「私が遅れを取っているからです。不公平です!」
彼が責める対象は、彼のチームの第一走者であってライバルではないですよね。
もし、本当にこういう選手がいたら、観客からのブーイングが鳴り止まないでしょう。
しかし、世の中には似たような話がたくさんあります。
先日観た番組で、育った環境の違う子どもを比較して涙ぐみながら話すコメンテーターがいました。
「不公平だ!裕福な家庭の子どもはいい教育を受ける資金があって、広い人脈もある。一方、そうでない家庭の子どもは何もない。一から頑張らないといけない。どうやったら勝てるのか。不公平だ!」と。
私は、その言葉にものすごく違和感を覚えました。
公平の話をするなら、世の中には2種類の公平しかありません。
“結果の公平”と“過程の公平”です。
先ほどのリレーの場合、“結果の公平”を追求するならば試合をする必要もなく、どのチームも1位にすればいいのです。
“過程の公平”を追求するならば、競技中に足を引っ掛けてくるなどのルール違反がなければ、公平が成立します。
リレーの順位が第一走者で遅れを取っているのならば、ほかのチームの結果を羨むのではなく、あなたが次の走者にバトンをいち早く渡す努力をするべきです。
また、家庭の文句を言う人も同じように、他人の環境を羨むのではなく先祖が成しえなかった富を手に入れる努力をするべきです。
努力する最大の理由は、次の走者や子孫に優位なスタートを切らせてあげるためではないでしょうか。
苦労を惜しまず、リスクを背負って、機会を掴んだ人だけが富や名声を獲得できます。
普通の家庭で育ち資金無し、背景無し(無名)、人脈無しの人でも成功している人はいます。
フリーターとしてプータロー生活を送っていたある青年がいました。
毎日毎日、麻雀に明け暮れては朝帰りという自堕落な日々。
しかし、所持金5円で始めた仕事が思わぬ転機に。
ある日、新聞の営業マンをしていた彼と同じ年代と思われる男性が奥さんや子供たちと家族団らんで幸せそうに夕食をとる姿が目に入りました。
「自分は一体何をやっているのだろうか。その日その日暮らしの無頼な生活に何を見出そうとしているのか。さすがにこれはまずい。」
それを機に、彼は雑貨店を始めますが開業当時は四苦八苦。その名は「泥棒市場」。
しかし、低価格商品の販売によって売り上げが徐々に上がっていき、入荷した大量の商品を整理していた時に思わぬ転機が訪れました。
従業員の人手不足のため、業務時間が終わった深夜に作業を行っていたところ、営業中と勘違いした客が店に立ち寄ったのです。
一円でも利益を出したかった彼は、深夜時間にも関わらず接客を行いました。
すると、そこから想像を超えるほど多くの客が来るようになったのです。
当時は、深夜に営業をしている小売店がほとんどなかったのがその理由でした。
飲んだ帰りに立ち寄った客など、酔った客なら尚更アルコールが入っているのでふざけた商品も面白がって買ってくれたようです。
深夜営業が儲かるという事実がこうして発見され、彼は大成功をおさめることができました。
これは、ドン・キホーテの創業者安田氏の話です。
実は、このような実話はたくさんあります。
でも、人間って面白いですよね。
「これは神話だ、そんな簡単にできるわけがない。」と言い、年末になると運を信じて宝くじを買いに行く...
“楽をしたい”、“聞きたいことだけを聞く”、“やりたいことだけをやる”、これは人間の本性です。
その本性に勝てる人だけが、他人の本性を利用して稼げるようになるのです。
ライバルや第一走者に文句をつける暇があれば、第三走者のために精一杯の努力をして遅れを取り戻しませんか。
以上、本日のビジネス日記でした。
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